聞けば彼の年は18歳らしい。
言われてみれば見えなくもないが初めて見たら22歳くらい。


「ほのか中2だっけ?」

「うん、14歳だよ」

「……年、盛ってない?」


確かに、中学生に見えないとはよく言われるし、20歳くらいだと思ってたとも言われるけど、さすがに今の言葉には傷付いた。


「悪いけど…正真正銘の中学生」

「冷めすぎ、大人びすぎ、無表情すぎ」

「なに、それ」

「そのまんま」


そんな話をしてたらあっという間に待ち合わせ場所についた。

もう、客はついてるみたいで何の車かを教えてもらい、あたしは彼の車を降りた。


「頑張ってな!
いってらっしゃい」

「いってきます」


怖くない…と言えば嘘になる。

北海道の寒さのせいか…初めてやる援交というものに怖さがあるためか、わからないが、少なからずあたしの足は震えていた。