依存症なあたし様




……やみくもに走ったらいつの間にか隣町まで来てたとか?


そんな疑問が顔に出てたのか、


『ここは学校とは離れてるけど学区とかは同じ』


と、つっこまれた。


「そーなんですか……」


無言で頷かれる。


「……何でここに連れてこられたんですか?」

『泣いてたから』


即答された。


……見ず知らずの奴が泣いてたら路地裏に連れて行くんですか、あなたは。


何かもう……疲れた……


『観月柚』

「……なんで……俺の名前」

『泣いているのは、綾関係?』

「え……」


この人……


「しおり……さん?」