『あ?何で俺の名前知ってんだ?つーか綾は?』 不快そうに俺を睨む槇さん。 やっぱり槇さんなんだ…… 「……綾なら……リビングにいます」 俺がそう言うと、槇さんは睨むのをやめた。 『そーか』 そう言って中に入ろうとする槇さんを、俺は 「ちょっと待ってください!」 なぜか引き留めていた。