「だっ……大丈夫ですか?!」 『〜〜〜っ!』 しゃがんで目の前の男の人に声をかけると、ゆっくり顔を上げた男の人の目には相当痛かったのか涙が浮かんでいた。 い……イケメン…… 無造作にセットされた黒髪、少し切れ長の二重の目、すっと通った鼻筋、形のいい唇。 『……っあぁ悪ぃ……大丈夫』 目の前のイケメンは額をさすりながら立ち上がる。 低めの声、180は余裕であるだろう長身。 何この人完璧……!