「ねぇ……おばさん?槇は?アイツはずっとあたしの傍にいるって言ったんだよ? どこにいったの?あたし、あの時みたいな気持ちになりたくないよ。」 『綾ちゃ』 「また大切な人を失わなきゃだめなの?あたしがいるからだめなの?どうすればいいの? どうして槇はいなくなったの?…っ…ねぇっ……教えてよ!!」 泣くもんか。 きっとこれは悪い夢だ。 槇は嘘つきなんかじゃない。 あたしを一人になんてしない。 あたしは下唇をギュッと噛んだ。