「……はっ…?何これ?どーいうこと……?」 あたしは混乱した。 だって昨日までいたはずの槇の姿が、ないのだから。 「……電話」 槇に電話すればきっとでる。 あいつはあたしを絶対一人にしない…… 『プップップップッ…………』 早くっ……早くかかってっ…… 『……お掛けになった電話番号は現在使われておりません……お掛けになっ』 ブツッ 使われてない……?! 「なっ…んで……」 目眩と吐き気がしてきた。 携帯を壁に思い切り投げつけた。 携帯はカシャンっと音をたてて床に落ちた。