「……ずっと傍にいなきゃ……許さない」 いつまでも槇の前で弱い自分を見せてるのは少し悔しい。 それに、槇の泣き顔なんて見たくない。 槇、あんたはずっと笑ってて。 槇はあたしの言葉に驚きを見せ、今にも泣きそうな笑顔で言った。 『キャラメル、いる?』 キャラメル。 あたしが大好きなミルクキャラメル。 今は大嫌いなミルクキャラメル。 槇だけが知ってる、あたしの大好物。