依存症なあたし様



『じゃ、出掛けてくる』


いつの間にか準備が終わった先輩は、すっぴん?にラフな格好。


女子はすっぴん見せれないとか言ってるけど、先輩見る限りそんな変わらないんじゃないか?と思う。


いや、もしかしたら先輩もメイクしてるかもしれない。


ナチュラルメイク?ってやつ?


『顔に何かついてる?それとも見とれてた?やだ照れるー』


つい先輩の顔をガン見してしまってたみたいだ。


「棒読み乙です。行ってらっしゃい」


『つまんねー。お前飽きた』


……そんなゴミを見てるような目で見ないで。


吐き捨てるように言わないで!


「…(´・ω・`)」


『冗談だよ。お前が「たまには反撃だって!」ってくだらない考えしてそうだから打ち砕いてみようかなーって。出来心ってゆーか、遊び心?』


相変わらずどSは健全らしい……


『合い鍵おいとくー』


しょげてる俺をスルーして、そう笑って言って出かけていった。


ガチャン、とドアが閉まる音がしてすぐにやってくる静寂。


別に寂しくなんか……