『あらー、うちの子でよければどうぞ好きにしてください。 こんな綺麗な方と一緒に住めるなんてこの先ないんだからあんたはありがたく思いなさい!』 あった。 そうだ、俺の母親は軽い人なんだった…… この先二度ないことぐらいわかってるよ?! だからってOKする?! 『観月、よろしくねぇっ』 親の前ではもちろん猫をかぶる。 その笑顔怖いよ先輩。 「……はい」 一応大切なことだからもう一回言う。 俺は飼ってほしいなんて言ってない!