いつも一緒に引き止める雪も今日は静かで、どうしたんだろう?と思っていると 『ゆーちゃん、帰ろう?』 そう言って帰る準備を終えていた。 いつもと違う馨と雪に戸惑いを感じつつ、俺も準備を終わらせた。 帰り道。 いつもと同じルートで2人で帰っていると、雪は急に立ち止まって 『ねぇ、ゆーちゃん』 と俺を呼んだ。 どうしたの、と振り返ると雪は真っ赤な顔で『……好きなの』と呟いた。 「…、え?」 え、好きって、っえ、誰が誰、を? 突然の雪の言葉に戸惑いを隠せず、頭の中はパニック。