依存症なあたし様




馨と雪は女子バスケ部、俺は男子バスケ部にそれぞれ入ることに。


練習は男女がいつも同じ日だから帰りはいつも3人で帰っていた。


オフの日は3人で遊ぶこともあった。


日に日に絆は深まっていくというかなんと言うか、
とにかく3人でいるのが当たり前になっていた。


ある雨の日、部活が終わり帰る準備をしていると、


『ごめん、今日は2人で帰って』


と馨が手を合わせて俺と雪に言ってきた。


「え、待ってるよ?」


俺がいつも通り待ってると言うと、


『いや、今日は先帰ってて』


と言って他の部員の所へ行ってしまった。