フルーツナイフを掴み、振り回す。 ベッドやカーテンがビリビリと裂けていく。 それでも心も頭も落ち着かなくて。 何切ればもっとスッキリするかな…… ナイフは手放さず考えていると、柚が病室に戻ってきた。 話しながら柚が近づいてきて、あたしの手からナイフを引ったくった。 ナイフが無くなって…どうすればスッキリする? ドウスレバキエル………? ……そこからは無意識だった。 気づいたらあたしは柚の首を絞めていた。