依存症なあたし様




柚が入院していることはまだ学校に連絡していないから、
柚の友達はまだ来ないはず。


ってことはやっぱり柚たちだよね?


パッとドアの方を向くと、そこには柚ではなく
綺麗な女の子がいた。


なんとなく、なんとなーく嫌な予感がした。


「あれーっ?もしかして柚のお友達?」


嫌な予感を無視できず、久しぶりの猫かぶりあやちゃん登場させました。


『ゆーちゃんはどこに?』


質問を質問で返されてしまった。


“ゆーちゃん”?


そう呼ぶ名前も知らない目の前の女の子に、なぜかあたしは嫉妬した。



「誰、あんた」


だから、つい猫かぶっていられなかったんだ。