槇が出て行った後、柚に倒れた後のことを説明した。 持病のことを聞くと驚いた顔をしていた。 柚がふ、と笑ったのを見て、 「っく...ごめっねっ...」 また涙があふれてきて、止めようにも止まらない。 あたしが泣いているのを見ておろおろし始めた柚は、あたしの頭を撫でた。 自分の不甲斐無さに落ち込んでいると、 『ごめん』 一言そう言ってきた。 「え?」 どうして柚が謝るの? 謝らなきゃいけないのはあたしのほうであって、柚は何も悪くないんだよ? あたしにはその謝罪の意味がわからなかった。