「やだ!行っちゃだめ!!一緒にいるのっ……!!」
あたしは槇に抱きついた。
『は…?』
驚きつつも槇はあたしを抱きしめ返した。
「だめ……またいなくなるなんて許さない……」
『だから出かけるだけだって……。綾も行くか?って聞いただろうが』
「何で出かけるの?!家にいればいいじゃん!!」
ヒステリックだなんて知らない。
やだやだやだやだやだ!!!
『わかったから……傍にいてやるから』
呆れたような声で言う槇。
何でそんな風に言うの⁈⁈
「嘘つき!!そんなこと言っていなくなったくせに…!!」
あたしのこと一人ぼっちにしたくせに……!!!!

