「槇っ!!あたし、あたしっ……」 いざ喋ろうとすると、泣きそうになってむせそうになる。 そんなあたしを見て、槇はそっとあたしを抱きしめた。 『ゆっくりでいい。俺はもうどこにも行かないから……』 ああ…槇だ…… この匂い…大好きだった匂い…… 帰ってきたんだ…本当に… あたしの槇………