俺の病室は4階にある406号室。
4階にあがる階段を走って上ってるけど、
一応病人だからかなり辛い……
「ハッ…ハッ……」
ペタッペタッ
静かな階段に俺の荒い息遣いと足音が響く。
俺に依存って…いつから……?!
だって槇さんが戻ってきた時は、
槇さんに依存し始めてただろ!
その時から既に俺への依存が始まってた……?
――考えるのは後にしよう。整理できない。
「あっ…と…も、ちょいっ…」
4階にあと半分で行けるという時だった。
カツン…カツン…
と、4階の階段の出入り口付近からヒール音が聞こえた。

