依存症なあたし様



何か様子が変だった。


槇さんが戻ってきたときみたいな……――っ!


いやいやっ…そんな…!


『……綾は多分。お前に依存し始めてる。』


話が聞こえていたのか、さっきの続きか。


槇さんはポツリと呟いた。


途端、変な汗が全身からぶわっと噴き出すような感覚がした。


――ッ早く行かなきゃ…!


俺は一目散に喫茶店を飛び出して病室に向かった。