『……綾のことなんだが――』 ヴーッヴーッ 槇さんが何かを言おうとしたところで、ちょうど携帯のバイブが鳴った。 実はさっきからずっと鳴ってたが、話していたから槇さんには聞こえていなかったみたいだ。 話が一度終わって静かになったこのタイミングではっきりバイブの音が聞こえてしまった。 表示を見ると……知らない番号だった。 槇さんをチラッと見ると 『……でれば』 とだけ返ってきたので電話にで……ようと思ったが切れた。 首を傾げ着信履歴をみると…… 唖然とした。 ――不在着信 19件。