依存症なあたし様

『やだ』

『……じゃあ綾はここにいろ。おい、お前外行くぞ』


そう言って槇さんは俺の腕を掴んでグイッと強引に引っ張った。


座っていた状態から引っ張られたため、ベッドの横の柵に腰をぶつけてしまった。


ちょちょちょちょっ……！


俺一応病人?なんだけど！


「槇さんもっと優しく……」

『あー悪ぃ』


……悪いと思ってるようには見えないんですが。


地味に痛む腰をさすりながらベッドから降りようとすると、綾に腕を掴まれた。


『……やだ……一緒いる。どこにも行かせない……だめ。』


意 味 深