俺は、弱い奴なんだろう…
その姿…俺を素通りしていく音羽を見て、不覚にも涙を流しそうになった…
男なのに…
男は、強くないといけないのに…

音羽のことになると、こんなにも男らしさを失ってしまうんだ…

すごい後悔してる…

ずっと、音羽のそばにいれるのは、俺だけって想ってた…

だけど、今はもう、目を合わすことも、声をかけてくれることもない…

せめて、せめて前みたいに戻してくれ…

前みたいに『幼なじみ』って形でいいから…

音羽のそばにいさせてくれ…