「…ひかる。」
泣きながら祐希が立ち上がる。
そして、向かい側に座っているあたしの前にずいずい来た。
な、なに…?
「…ー反省しなさいッ!!」
右手一線。
パァァァァンッ と気持ちのいい音をたてて…
あたしは人生で初めて平手打ちされた。
なっ…!?
なんでぇぇぇぇ?!
鬼のように目をつり上げて、なんかこれじゃあ鬼の目にも涙…
ヤバい状況が把握出来なすぎてあたし意味わかんない…!
てか
「超痛っ!痛さが信じらんないくらい痛いんだけど!」
「急にいなくなられた私の心はもっと痛かった!」
「…………それは、」
「でも、もうこれでおあいこねっ!私とひかるは友達だし、それはこれからも変わらないでしょ…?」
「……祐希…」
ありがとう
声にならなかった言葉を読み取った祐希はにっこり笑って頬をさすってくれた。

