*お向かい彼氏*







「…俺がガツンと言ってやろうか。」




「やめてよ。永遠な訳じゃないし」





ハンバーグを食べて頬を緩めるタケ兄。なのに怒ってるからちょっと変。






「それより、明後日の土曜日空いてる?」



「え、あぁ。なんかあんのか?」





「ケータイ替えたい。」







ケータイは持ち歩いてはいるけど電源を落としたまま。




きっと今日、あたしの転校をしったみんなから連絡きてる気がするから…







もしかしたら光輝も。






本当は今日、話し合うはずだったもんね…。





また少し胸が痛む。




あたしのせいで悲しむのかな、みんな。







「わかった。」






あたしの表情が暗かったからか、そのあとタケ兄は会社であった面白い話をたくさん聞かせてくれた。









うん


あたしは大丈夫。