「はぁ…」
自分のアホさに呆れる。
どーしよっかな。戻るしかない?でもなぁ…。
「…って、あれ?」
あの後ろ姿…。
もしかしなくても。
「莉々!土屋くん!」
「…?…あ、ひかるじゃん!」
ピンクのワンピース型の水着。やっぱり莉々だ!
水着、2人で買いに行ったからねー。
「ひかるも今日ここだったんだ?」
「うん。相変わらずラブラブだねー…。」
隣に立つ土屋くんを見る。…爽やかくんだからね、水着よく似合うわ。
莉々はあたしが未だに土屋くんの相談を受けているのを知ってるのか。
昨日なんて"水着を褒めたらいやらしいかどうか"と
どう褒めたらいいかだったからね。ちゃんと相談にのるあたしもえらいと思う。
「宮部1人?彼氏は?」
「あー…うーん…。荷物のとこにいるけど…」
「ホント!?あたしひかるの彼氏に会いたい!お昼多く買ったからさ、一緒に食べよう!」
2つ結びを揺らしながら莉々がはしゃぎながらあたしに言う。
え…まぁ、どうせ戻らなきゃだから1人よりマシかも。
「いーよ。じゃ行こっか。」

