太陽が真上を通り過ぎた。
とりあえずと向かったお手洗いを出る。
「なぁんか戻るのやだなー…。」
溜め息混じりに呟く。
水着が半分乾いてしまうくらいの時間ここにいた。
濡れた耳にやるのは……反則だもん。
だいたいなんであそこでやるわけ?
あんなところでする必要無いよね?あたしが恥ずかしがってたの知ってたじゃん!
むぅ…意味わかんない。
馬鹿。非常識。意地悪。ドS野郎ー…。
プール独特の床の感触を足に感じながら足を進めた先は。
「売店…何買おう。」
勢いで来ちゃったけど、光輝心配してるかな?
…っていうかしてくれなきゃ困る。
その為にきたんだし。
ケータイも持たずに……って
…………あ。
あたし、
お財布持って無くない!?

