恐る恐る浮き輪の中に足を踏み入れた。





「大丈夫ですか?」



「あ…ありがとうございます。」





補助に入ってくれた係員さんに身体を支えられながらなんとか座る。





し、心臓バックバク!





そしてあとから光輝が乗り込んだ。





「はいじゃーしっかり捕まってください。」





光輝の腕があたしのお腹に回る。




ひゃっ…!




濡れてるから?なんか変な気持ちになるんだけど!






「行ってらっしゃーい!」





「…ふっ」





「…~~っ!?」





今…今…っ!




なんか耳、耳がぁぁぁあ゛!












そのあとのことはほとんど覚えてない。





気がつけばプールに投げ出されていて。






覚えているのは腰に回った光輝の腕と…










耳にかけられた息の感覚。