そんな混乱に気づいたのか繋いだ手を離してあたしの肩を引き寄せた光輝。
｢ちょ…っ！｣
｢前と後ろ、どっちがいい？｣
どっちも恥ずかしすぎるのがあたしの本音。
でも、やめるわけにも行かないし…
え、え!?
前なら光輝を見なくて済むけど素肌のまま抱きしめられる。
後ろなら…自分から光輝に触れる!?
マジでどっちも無理！
｢俺はどっちでもいいよ？でもひかるから抱きしめられたいなー。｣
うわっ、ムカつくニヤニヤ！
あたしの顔を覗き込んで答えを迫ってくる。
う…う゛ぅ…
あー、もう！
｢あたし…っ前に乗る！｣
胸を背中につけるよりマシ…な、はず！
｢ん、わかった。じゃあ乗って？後ろ混むし。｣
いつのまにあたし達の番に。
はぁ…何よ、その余裕！
年上なんか…年上なんか…
いや、好きだけどーー!!
