光輝の腕があたしのお腹に回る。





「こーきー。暑いよ。」




「いいじゃん、ちょっと。」





あたしの肩にあごを置かれると…これがまた、かなり距離が近い。




身体が密着して…




胸の鼓動が急速にドキドキ…











より




「暑いっつの―――っっ!!」






汗かく!光輝の前ではやだ!




思い切り拒否ると光輝は離れていってまたソファーに収まった。




あ、拗ねた?




いやいや、だってそりゃね。暑いもん。





あたしだってくっつきたくないわけじゃないけど困るんですよ、夏だから。






「光輝さーん。大河光輝さーん。応答して下さーい。」





「…………。」





仕方ない。



ほっとこう。






立ち上がって光輝の視線が一瞬こっちにきたのがわかったけど無視してキッチンに向かった。




なんか飲もう。喉乾いて死んじゃう。