「あ、宮部に言われた告白の台詞…1番近い存在になってくれ、は?」
「え~…なんかそれプロポーズっぽくない?あたしもう部屋帰るから、決めたらチェックしてあげるからメールして。じゃあね!」
「おう、マジで助かる!」
土屋くん、案外ヘタレなんだもんなぁ…付き合い始めたら莉々が強そう。
さっさと部屋帰ろ。
旅行と言ったら部屋でトランプしなきゃね。
なーんて思ってたのに…
「あのっ、宮部さん!」
…捕まってしまった。
他のクラスの、名前も知らない男子に。
あー…またか。
呼ばれたので仕方なくついて行くとひと気のない階段まで来た。
「俺…宮部さんが好きで…良かったら「ごめん、あたし彼氏いるから。」」
ホントごめんよ。被せて。
明らかにガーンって感じになっている男の子。まるで漫画みたいに落ち込んでる。
最近、と言っても中3になってから。あたしがテストでトップ常連になったからか、中3になったから告白される回数が一気に跳ね上がった。
今日光輝見てマシになるかと思ったんだけど…光輝よりカッコいいとか思ってたらマジで乙だよ。
そんな人うちの学校にいないもん!

