*お向かい彼氏*





「うわぁ…。」




大学の門の入り口まで来た。




光輝に言われたのは東館の入り口なんだけど…入って良いのかな?




だってめちゃくちゃガン見されるし。




あたしなんか浮いてない?




ここまで来て、どうしようか迷っていると…



白いラフなTシャツを来たお兄さんがあたしに近づいてきた。





「もしかして、ひかるちゃん?」




「はい?」





だ、誰?



こんな人知り合いにいたかなぁ…?



「俺、光輝の連れの彰(アキラ)!ひかるちゃんじゃないの?」




ニッコリ笑う彰さん。



あ、光輝の友達か!




「そうです!ひかるです!なんであたしだって…?」




「光輝にプリと写真自慢げに見せられたからさー。しかも俺もひかるちゃんと同じ学校だったんだよ。」




へー…うちの高校、光輝以外にもこんなイケメンが……。




レベル高っ!




「光輝に会いに来た?案内するよ。」



「ありがとうございます!」







ホッ…安心した。1人じゃ入りづらいもんね。