市内大会が終わり、
大会の入賞者が表彰された。

「すごいじゃん、夏希!」
「ありがと~竜たちはどうだった?」
「俺ら地区行けない・・・!」
「マジで?!まあーお疲れ!」
「ん」

ちなみに慶とは自然消滅。
一言も話してない。

これがわたしの初彼氏との思い出、
なんて胸張って言えない・・・

「高山さん・・・!!いますか?!
帰りの支度してください!!!」
「「えっ」」

わたしと竜の声が重なる。

「は・・・はい」

とりあえず急いで帰りの支度をして
先生に玄関前に連れていかれた。
校門には一台のタクシーが停まってた

「お願いしますね」
「はい」

中には姉と兄が乗ってた
姉はほとんど放心状態だった。

「な、何があったの?!」
「か、・・・・・・あさ・・・・・」

兄も何を言ってんのかまったく
わからなかった。

「・・・?」

よく分からないまま
タクシーは病院についた
ここまでくると大体予想はできた。

[第1病棟306号室 高山侑子]
と書かれた部屋に誘導された。

「お母さん・・・?」

ベッドには、手を組み顔を白いもので
おおわれた母の姿があった

「・・・何が・・・?」
「母さんが事故に合ったの・・・
大型トラックと・・・
即死だったって・・・・・」

事故?・・・
即死・・・?

白いものをはずすと
そこには生前の母とは違う・・・
人間とは思えない顔をしていた