とりあえず3組の男子の言うことは
無視して、教室に戻った。
「高山さん、大議員なんてどうですか?」
学活の時間に専門部と大議員を
決めてる途中、山本先生から
大議員、つまり学年委員を進められた。
「えーわたしですか?できますかね~」
「いいじゃん、やりなよ~」
同じ部活に入ってすぐ仲良くなった
西岡麻理も進めてきた。
「いえ、わたしは放送専門部がいいですっ!!」
放送専門部に入ることにした。
山本先生も麻理も「もったいなーい」
と言ってきたけど、やっぱり
今となっては大議員、なっとけば良かった。
いつもの様に2組に行って、
大議員と専門部を聞くと、
「大議員?ああ、竜と千穂ちゃん!」
竜?
「竜ってー・・・?」
「あっ、加藤竜だよ!ほらアソコ!」
見ると、あの顔の整った加藤竜がいた。
わたしは今、後悔した。
ー«大議員なっとけば良かったなあ»ー
でもそんな気持ちじゃクラスを
まとめることはできないよねっ!!
気持ちを切り替えて授業を受けていた。
