「で、望実ちゃんとは
どこまでいったの?」
「はっ!?いいいいきなりなんだよ!」
竜は動揺して文房具を床に散らばせた
「何焦ってんの?」
「や・・・だってお前が
変なこと聞くから・・・」
ちょっとでも望実ちゃんと竜の
近況を知りたくて。
焦ってるのはあたしの方だった。
竜に彼女ができて。
あたしはそれを知って
なんか悲しくて。
認めたくない、けど・・・わたしは・・・
竜が、好きなんだ・・・
今になってやっと気づいた。
もっと早く、春に告白しとけば。
フられるのを恐れずに告白しとけば。
少しは変わってたのかも知れないのに。
竜はもう、望実ちゃんの"彼氏"。
奪う事なんてできない。
竜の隣は望実ちゃんの特等席。
彼女の特権だね。
