実はわたしは自称“悠大の相談相手”。
自称って言うと聞こえが悪いけど・・・

実際わたしは数週間前から
隣の席、悠大の相談にのっている。
ちなみに悠大は、あの弥生の兄で
3つ子の一番上。

悠大には好きな子がいるらしい。
誰かは教えてくれないけど
クラス一緒ってだけは教えてくれた。
そうなると、女子は限られてくる。

「この中にいる?」

わたしは悠大に紙を書いて渡した
そこには5人の女子の名前を書いた。
その中には麻理の名前もいた。

「・・・・・・いる」
「よしっ!」

さらに3人にしぼった

「・・・いる」

って事は、この中だったら麻理かな?
残った3人は麻理とあとは地味系の子。

悠大が地味系を好きになることは
あんまりないから、
麻理だと思った。

「本人に言うなよ。
 お前仲良いんだから」
「わかったよ~、つか多分
 両思いだから、告白すれば?」

なんとなく、そんな感じがした。
「えっ・・・この場合って
 直接の方がいいの?それともー・・・」
「自分で決めなさい!(笑)」

告白の事については一切
口を出さないようにした。