直樹は垂れている目を
更に垂れさせて、
申し訳なさそうな顔をしていた

「なんで麻理がいるのにそんな事・・!!」
「ごめん・・!!」
「わたしに謝られても困るよ」

その日のうちに直樹は麻理をフった。

「夏希・・・!!!・・・ぅっ・・っ・・・・」
「麻理・・元気・・・出せないよね・・・」
「もう恋なんてしないもん・・!!!」
「ちょっ、それは無理だよ!!」

麻理が泣き止まなくて、困ってるとき。
同じ掃除場の男子、悠太が
麻理の頭をぽんっとなでた。

「男にフられたくらいで
 メソメソすんな!!」
「・・・っ!!!」

ナイスっ!!!悠太!!

「よしっ教室、戻ろ?」
「・・・うん・・・っ」

それから直樹と弥生が別れたのは、
1ヶ月後の事だった。