直樹は普通に友達と
ケタケタ笑い話をしていた。

「直樹!!!」
「おっ・・・夏希?どーしたんだよ」
「ちょっと来てっ」
「あんたさあ・・二股って、
 誰としてるん?」
直樹は目をそらした。
人は物を考えるとき必ず
目線が上を向いていると心理学の本で
読んだことがある。

「ウソなんて通用しないからね。
 どうなの?!」
「・・・してます」
「誰と!?」
「・・・弥生」

・・・!!?弥・・・生・・・・?