セイちゃんと沙織ちゃんの 布団の真ん中に潜らせてもらう。 キャッキャと三人、巣穴の中のリスみたいに くっつきあって眠る。 初めて会う二人なのに なんだかとても気安く出来る。 姉妹や親友のように ついなんでも話せてしまいたくなりそうな 不思議と似通っている彼女達の空気感。 「じゃー電気消すね~」 オレンジ色の豆電球にほんのりと照らされた 天井を見つめながら 私はひっそりと聞いた。 「セイちゃん。・・・あのさ、・・・ カオル君ってほんとに〝超悪党〟なの?」