私は丸めたティッシュをくずかごに投げ入れ
ゆらりと立ち上がった。


そしてバッグの中からコンパクトを取り出し
覗き込んだ。


ひっどい顔。


ちらりと見ると祐介はジャンプを広げたまま、
相変わらずこちらを見ようともしない。


パチン。


静まり返った部屋の隅々まで
コンパクトを閉じる音が響き渡る。


私・・・
何やってるんだろ。