祐介は香水なんかつけた事、ない! パチッ。 一瞬、何も見えなかった。 薄暗がりの世界で 私は目覚めた。 「起きたー?」 影になっていてよく見えない。 知らない男の子の、声。 すぐ傍に聞こえて 慌てて目を凝らした。 そこには、私の顔を覗き込んで にっこりと笑っている男の子。 左のほっぺに笑窪。