祐介の顔が、すぐそばにある。

なんで?
あんたとはもう別れたじゃん。

「真希…」

私の両肩に腕を回し、ゆっくりと引き寄せる。

懐かしい、その優しい声。優しい手。

一体どうしちゃったの?

昨日はあんなに素っ気なくて冷たくて酷くて…

……最低だったくせに。

「好きだよ、真希」