out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】


「あの・・・

『あの子』って?」

思わず私は聞いてしまった。

彼女から二杯目の麦茶を

手渡されながら。

「へ?有美子よ有美子。

・・・もしかして真希ちゃん、

記憶飛んでる??」

はい、と私が

返事する余地もなく、

彼女はマッパで床にゴロリ。

寝転んで爆笑し始めた。

「マジでぇーーー!?

めっちゃウケるんだけど!!

てか、そしたら私の事も

忘れちゃってんの???」

「・・・はい。実は」

私の返事にまたしても

強い風に吹かれた風鈴みたいに

笑い出し、床を転がる彼女。

同性とは言え

目のやり場に、困る。

なんて無防備な姿で

笑ってるんだろ、この人。