「あ、はい」
遠慮したいとこだったけど
喉、カラッカラ。
「やーだーぁ~なんで今更
敬語とか使ってんの?
一個しか違わないじゃん。
はい、これ」
「・・・ありがと・・・」
ところであなた、誰ですか?
なんて
何となく言えなくなるくらい
彼女がコップに注いでくれた
冷えた麦茶はおいしかった。
「おかわりいる?」
なんて、もう。
頷くしかない二日酔い。
彼女は再び冷蔵庫を開け
しゃがみこみながら、
「私もーすぐ出勤だけどさぁ
入れ違いくらいにあの子
帰って来るからー。
まぁゆっくりしてってよ」
さらに私の頭を混乱させる
言葉を口にした。


