だって、自分の知らない

時間の自分を知ってる

他人がいるなんて

やっぱりあまり気分のいい

事じゃないもの。


・・・そりゃあきれいさっぱり

忘れてしまった私が

悪いんだけども。


「・・・もしもしぃー?

どうかしたの?」

「あ、ううん。

・・・あのさ有美子・・・

昨日の事なんだけどさ」


とりあえず少しでもいいから

聞ける事は聞いておこう。

私は何となく声を潜めて

話し始めた。