「よくは知らないけど、 たぶんナンパされたんじゃん? よくあるんだよ、こういうの ・・・さすがにそこまで記憶飛んでる子 初めてだけどさ」 ナンパ・・・? ダメだ、思い出そうとすると こめかみの辺り、ズキズキする。 「・・・その、カオル君っていう子も 同い年なの?」 「いや、俺らより二つ下だよ」 CMに入る度に、リモコンで あちこちの番組を見てる。 祐介も、そうだった。 なんだか胸がギュッと詰まった。