という事は、私をここに 連れて来たのは カオル君っていう男の子で、 ユーイチ君の顔に見覚えないのは 当たり前だったんだ。 初対面、なんだもんね。 「でも本当に覚えてないん? 薫の事」 う・・・。 「・・・全然、ちっとも・・・」 そう。 そうは言っても私は昨夜会ったはずの 「カオル君」の顔だって 全く覚えちゃいなかったのでした。 部屋にまで着いて来たくせに ・・・まてよ。