眼鏡の人は、電灯の紐を 握ったそのままのポーズで 立ち尽くしている。 私は彼を見上げながら、 彼は私を見下ろしながら、 数十秒間、見つめ合った。 見上げているせいもあるが、 やたら背の高い男の子だなと 思った。 見下ろされているせいもあるが、 やたら冷たい目をしている ように感じた。 立ち上がって 並んで立ってみて、 「なんだ。それほどでもないや」 と確かめたいほどの 冷やかな表情・・・ しかし、やっぱりこの男の子が 誰であるのか全くわからない。