真夜中の空気は 季節の匂い。 真夜中の空気には きっとたぶん 微量のアルコールが 混ざっていると思う。 だってこんなに 楽しいんだもの。 お腹、痛い。 でも、軽い。 体がふわふわ、 羽みたいに軽い。 虫が灯りに誘われるように 私達はぷらぷらと歩き、 駅前の居酒屋で飲み直した。 二年ぶりの独り身。 なんだかとっても 「自由」 って気がした。 有美子と二人、 くだらない話ばかりしながら。 「笑いが止まらない」 って感覚を ものすごく久しぶりに思い出した。