そんな場所ではあまりにも目立つ、 便器の中の私の産物(?)であった。 こんなにまじまじと、この赤い体液を 見つめた事って、ない。 不思議なもので、始まった、とわかったとたんに下腹部が鈍い痛みに襲われる。 じくじく、じくじく、脈打つように痛み出す。 「真希ー?大丈夫ー?」 ノックと共に、有美子の声。 あーあ。 白と黒の個室の中、便器の赤を見つめたまま 私は声を漏らして溜め息をついた。