「カオル、自分の部屋で寝てるよ」

そう言い残してユーイチ君は仕事に出かけた。

私はまだペタンと床に座ったまま、コトのなりゆきに

呆然としていた。

はっきり言いたくもないけれど、私は全くモテない女だ。

今までの恋愛は、いつも自分から押して押してやっとのことで

手に入れては…祐介の時みたいに…

浮気されたり突然連絡絶たれたりして終わった。

いつもいつも。

男は追いかけるものでしか、なかったのに。


あっという間にカオル君と両思いになっただけでも

ありえないのにさ。

まさかユーイチ君にまで… えええええええ~??


「…ありえない。」


ボソリ、独り言。意味が、わからない。頭、混乱する。


ていうか、超キョドるんだけど!!