「あっきれた」

私の女友達は、とてもとても正直。

「あれからどうしたか気になって寄ったんだけどさ」

そしてとてもとても優しい。

わざわざ仕事帰りに、逆方向の私の職場まで来てくれた。

「有美子に早く言わなきゃって思ってたんだけど…」

そう。

言おうと思えばメールででも電話ででも言えた。んだけど。

なんとなく、先延ばしにしていた理由は、自分でもどこかで

自分に呆れてたからかも知れない。


大酒飲んでブラックアウト…まぁ、これは、いつものこととしても。

「私たちの時はともかくさ、男にホイホイついてったら危ないじゃん」

「…はい」

それはほんとにそう思う。それに。

「あんた、失恋したばっかじゃない。だから寂しいだけなんじゃないの?」

ほんとにその男の子のこと、好きになっちゃったの?